勉強方法
AWS試験の勉強方法についてはQiita等、様々な記事がありますが、当記事では、AWS未経験者がクラウドプラクティショナー(CLF)を勉強する方法についてお話します。人によって勉強方法は異なり、様々な学習パターンがあるかと思いますが、大きく分けると下記の3つの組合せかと思います。
- 問題集
- 本(参考書)
- ハンズオン
ハンズオン
ハンズオンについては「ハンズオンなしでCLF最速合格」や「ハンズオンは絶対すべき」等、様々な記事・意見がありますが、未経験者がハンズオンで勉強を始めると挫折することがほとんどだと思います。AWSのサービスによっては簡単にハンズオンができるものもありますが、多くのサービスは初心者にとってハンズオンは難しいです。AWS実務者でも、触らないサービスも多いと思います。未経験者が、ハンズオンは無理にする必要はないですし、ハンズオンをするにしても以下のサービスだけでよいかと思います。
- VPC(リージョン、アベイラビリティゾーン)
- Amazon EC2
- Amazon S3
ただ問題集を解くだけだと、サービスのイメージがわからない場合は、YouTubeの動画を見ることをお薦めします。
AWSアカウント作成が難しい方はAWS Skill BuilderのCloud Questでもいいですし、それも難しい場合はYouTubeの動画等で各AWSサービスの動きを見ましょう。
単元ごとに勉強
AWSのクラウドプラクティショナー試験ガイドでは4つの分野に分かれています。
分野ごとに主なサービスとお薦めの勉強方法を整理しました。
分野 | 名称 | 配点 |
---|---|---|
第1分野 | クラウドのコンセプト | 24% |
第2分野 | セキュリティとコンプライアンス | 30% |
第3分野 | クラウドテクノロジーとサービス | 34% |
第4分野 | 請求、料金、およびサポート | 12% |
第1分野:クラウドのコンセプト
第1分野はクラウドについて概念を理解する分野です。
「クラウドの利点」、「Well-Architectedフレームワーク」、「クラウド導入フレームワーク (AWS CAF)」 、「クラウドエコノミクス」はAWS公式資料を学習し、問題集を数回繰り返せばすぐ理解できます。
クラウドの概念を公式資料で理解し、問題集を数周しましょう。
第2分野:セキュリティとコンプライアンス
第2分野はセキュリティがメインで、「責任共有モデル」はAWSおよびユーザーの責任パターンを複数覚えるだけでOKです。「アクセス管理(IAM)」は未経験者には少し難しいかもしれません。セキュリティ系のサービスもあまり多くないのですが、ハンズオンで試すには難しいものが多いです。ハンズオンで試すとしてもCloudWatch、CloudTrailを触るだけで十分です。
問われるパターンも決まっているので、そこまで深く覚える必要はありません。ただしTrusted Advisorについては複数機能があるので、重点的に学習を行った方がよいかと思います。
責任共有モデルは非常に重要です。アクセス管理(IAM)はIAM「ユーザー」、「ロール」、「ポリシー」を理解しましょう。
第3分野:クラウドテクノロジーとサービス
VPC(リージョン、アベイラビリティゾーン)、EC2、S3はハンズオンで構築することが望ましいです。CloudQuestの無料部分でもこちらのサービスを触ることができます。それ以外のサービスはハンズオンで構築することは難しいので、問題集を複数回繰り返せばよいかと思います。
簡単に学習できるAWSサービスをハンズオンで学びましょう。難しい場合は動画で学習しましょう。
第4分野:請求、料金、およびサポート
主なサービスは請求、料金、コンピューティング購入オプション、、Budgets、Cost Explorer、Pricing Caluculator、サポートプランで以下を覚えるだけでOKです。
- インスタンスタイプの購入方法(オンデマンド、スポット、リザーブド、占有ホスト)の4パターンを理解。
- Budgets:予算管理
- Cost Explore:過去の支払い(月次、年次)
- Pricing Caluculator:見積り
- サポートプラン(デベロッパー、ビジネス、Enterprise On-Ramp、エンタープライズ)を学習
インスタンスタイプ、各AWSサービス、サポートプランを覚えましょう。